海外旅行の移動において、現地語が話せなくても目的地に行けるUber(ウーバー)やGrab(グラブ)などの配車アプリは生命線です。
グループの中で英語が少しできる人や、アプリの設定を済ませている人が「幹事(手配役)」として自分のスマホで車を呼ぶことが多いでしょう。
しかし、この親切な手配役が、友人たちとの割り勘において「毎回確実にお金を損している」という残酷な事実があります。
配車アプリの「初期見積もり」を信じてはいけない
例えば、ニューヨークで幹事のAさんがUberを呼びました。
配車リクエスト時の画面には「目安:30ドル」と表示されています。ホテルに到着した際、友人2人はその画面を見て「3人で30ドルだから、私10ドル払うね」と車内でAさんに現金の10ドル札を渡しました。
一見、綺麗に割り勘が成功したように見えますが、実はここには3つの「自腹トラップ」が隠されています。
- 渋滞とルート変更: 実際には渋滞にハマり、最終的なメーターは「35ドル」になっていた。
- チップの追加: 降車後、Aさんのアプリに「ドライバーにチップを払いますか?」と通知が来て、Aさんは見栄を張って(あるいはマナーとして)20%の「7ドル」を上乗せして決済した。
- 為替手数料: Aさんのクレジットカードには、数日後に「42ドル×(為替レート+海外利用手数料2.2%)」で計算された、想定より高い日本円の最終請求が来る。
結局、友人たちは「初期見積もりの30ドル」をベースにしてしかお金を払っておらず、後から追加されたチップや手数料は、Aさんが一人で黙って自腹を切って被ることになるのです。
車内での現金のやり取りを禁止する
UberやGrabを手配してくれた優しい幹事に、このような理不尽な隠れ赤字を背負わせないための絶対ルールがあります。
それは、「車内でお金を出し合うのをやめ、後日『クレジットカードの最終請求額(日本円)』が確定してから精算する」ことです。
具体的には、無料の精算アプリ「FAMI-KANふぁみかん ファミカン」をプラットフォームとして使います。
ステップ1:乗車中に項目だけ作っておく
Uberに乗ったら、AさんはFAMI-KANに「【1日目】ホテルまでのUber」と項目名だけを入力します。金額は空欄のままで構いません。
ステップ2:帰国後、クレカ明細の日本円を入力する
数日後、日本に帰国してから、AさんのクレジットカードのWeb明細に【Uber:6,540円(チップ・手数料すべて込み)】という確定金額が表示されます。
AさんはFAMI-KANを開き、空欄だった金額に「6,540円」と入力します。
あとはFAMI-KANの自動計算に任せ、PayPay等で送金し合えれば、Aさんは1円の損もせずに済みます。
スマートな配車アプリの支払いは、初期見積もりに騙されず、確定した「日本円」でのみ精算を行うのが大人のマナーです。