ロンドンからパリへユーロスターで抜け、そこからスイスアルプスやイタリアへ向かう長期間のヨーロッパ周遊旅行。
あるいは、タイからマレーシア、シンガポールと陸路で抜ける東南アジアバックパック旅行。
このような複数の国をまたぐダイナミックな旅行は最高の人生の体験ですが、ひとたびグループ内の「お金の精算(割り勘)」に関することとなると、まさに地獄のような複雑な方程式を解くハメになります。
「クロス通貨(複数通貨)の相殺」はアプリでも不可能
例えば、あなたが3人の友人と旅行したとして、こんな状況の精算を想像してみてください。
- A君の立替: イギリス・ロンドンでのパブ代を【50ポンド】クレジットカードで支払った。
- B君の立替: フランス・パリのホテル代を【120ユーロ】の現金(空港で両替したもの)で支払った。
- C君の立替: ジュネーブでの列車代を【80スイスフラン】クレジットカードで支払った。
旅行の最終日。「さて、お互いの立替額を相殺して、誰が誰にいくら払えばチャラになるか計算しよう」となったとき、メンバーは沈黙します。
「えっと、今のGoogleのレートで計算したらいいの?」「いやでも、A君がイギリスでカード切った日のポンドのレートと、今日のレートは違うじゃん」「B君のユーロは空港で悪いレートで両替した現金だよね? それを今のレートで計算したらB君が損するよ?」
複数の通貨(ポンド、ユーロ、フランなど)を残したまま相殺計算を行おうとすると、為替レートの確定日や適用ルールが人によってバラバラになり、「自分が一番損をした」という強烈な不信感と喧嘩が生まれます。
鉄則:「外国語のレシート」はすべて捨て、「日本円」だけで会話する
複数通貨が入り乱れるクロスボーダーな旅行において、計算不能なバグと争いを防ぐ、たった一つの絶対ルールがあります。
それは「『ポンド』や『ユーロ』といった外貨単位での計算を脳内から完全に消去し、帰国後に全員が『自分の日本の銀行口座から、実質的に引き落とされた日本円額』でのみ精算を行う」というシンプルな法則です。
このルールを運用するためには、無料の精算ツール「FAMI-KANふぁみかん ファミカン」をプラットフォームとして使用します。
ステップ1:現地では項目の「文字」のみ入力し、金額は空欄
旅行中、FAMI-KANには「【ロンドン】パブ代」「【パリ】ホテル代」と項目名(誰が立て替えたか)だけを入力しておき、金額は空欄(または1円などの適当な概算)にしておきます。
ユーロやポンドといった現地通貨の額面は、メンバー間で正確に共有する必要すらありません。
ステップ2:帰国後、各々の「日本円の確定明細」を入力する
帰国して数週間後、各々のクレジットカード会社のWeb明細に、「50ポンド=9,800円」「80スイスフラン=14,200円」と【実際に請求される日本円の最終金額(海外決済手数料込み)】が確定して表示されます。
A君、B君、C君は、それぞれ自分のWeb明細で確定したその「リアルな日本円の額」を、FAMI-KANの自分の立替項目に入力して上書き修正します。
これですべての複雑な「外貨」が「実質負担した日本円」に変換され、フラットな状態になりました。
あとはFAMI-KANの「精算結果を見る」ボタンを押せば、日本円同士のシンプルな相殺ルートが一瞬で完璧に計算され、PayPayで送金し合うだけで全てが完了します。
ヨーロッパ周遊の複雑なマネーゲームは、「為替を計算せず、日本円の最終結果だけを入力する」というルールで完全に無効化してください。