地域の町内会や自治会、あるいは小学校の子供会が総出で開催する「秋の夏祭り」や「バザー」。
公園の広場で焼きそば、かき氷、フランクフルトなどを提供する手作り出店(模擬店)は、子供たちの大歓声に包まれ大変盛り上がりますが、役員用のテントの裏で会計を担当する役員にとっては、1年の中で最も過酷な「現金・小銭管理の大嵐」が吹き荒れる恐怖の1日です。
「手元の売上金(小銭)」から立替を返還する致命的なミス
こうしたアナログなお祭りの現場において最もやってはいけない、しかし日本の多くの町内会が無自覚にやってしまっている最悪の会計オペレーション(運用)があります。
それは、「当日稼いだ小銭の売上金の中から、『肉や野菜が足りない!』と買い出しに走ってくれた役員に、立て替えてもらった経費の現金を払い戻す」という行為です。
例えば、役員のAさんが「ごめん!焼きそばの麺と肉とキャベツ使い切っちゃったから、急いで裏の業務スーパーで8,500円分立て替えて買ってきたよ!」と領収書を持ってきます。
すると会計担当は「ありがとう!えーっと、じゃあ今日の焼きそば出店のこの手提げ金庫に入ってる売上小銭の中から、8,500円抜いて渡すね」と安易に処理してしまいます。
この「その日の売上の箱から直接、個人の経費精算をしてしまう」という行為を、Bさんのかき氷シロップ追加や、Cさんの紙コップ補充など複数の役員に対して丸一日繰り返すとどうなるか。
お祭りが終わった夜、静かになった集会所で金庫を開け、売上を数えようとした時、「結局、今日いくら客から売り上げて、経費がいくらかかって、トータルで自治会としていくら儲かった(損した)のか」が完全にブラックボックス化し計算不能に陥るのです。
「売上(現金)」と「経費(立替)」は完全に切り離す
お祭りの会計において、現金のズレと不正(意図しない水増し)を防ぐための鉄則は以下の3つです。
- 当日の手提げ金庫(売上金=流入の器)からは、「1円たりとも経費や立替金(流出)を払い戻さない」を徹底する。
- 売上金として集まったジャラジャラの100円玉は、翌日そのままの状態で町内会の銀行口座に絶対不可侵の「全額入金(粗売上)」として叩き込む。
- 役員の立て替えた焼きそばの麺や紙コップ代(材料費)は、お祭りの後日、町内会の口座から「銀行振込」で個人の口座へ返還(経費処理)する。
そして、この「誰がいくら立て替えていて、後日いくら振り込めばいいのか」を集計するために、無料の精算ツール「FAMI-KANふぁみかん ファミカン」を導入します。
FAMI-KANを使った「買出立替」のノーミスマネジメント
お祭りの1週間前、会計担当はFAMI-KANに「夏祭り 出店立替ルーム」を作り、役員のLINEグループにURLを貼ります。
「出店用の材料を立て替えて買ってくれた人は、レシートをなくす前に、必ずこのURLに金額と名前を入力してください!ここに入力された金額を、後日振込で返します!」とルール化します。
お祭りが終わった翌日。会計担当はFAMI-KANの画面を開くだけで、「Aさん:焼きそば材料 8,500円」「Bさん:かき氷シロップ 3,200円」という完璧な経費一覧(町内会が抱える債務リスト)を瞬時に手に入れることができます。
手元にある大量の100円玉と汚れた大量のレシートを照らし合わせながら、夜な夜な泣きそうになりながら電卓を叩く悲劇から、自分自身を解放してください。