上司や同僚、あるいは部下を連れての海外出張。
現地のクライアントとの会食やタクシー移動など、会社に請求する「業務経費」が発生する一方で、夜の個人的な飲み代や、週末のちょっとした観光代など、会社には請求できない「私的な割り勘」も同時に発生します。
この「法人の経費」と「個人の自腹」が入り乱れる状況こそが、出張時の精算パニックの最大の原因です。
「経費」は割り勘しない。立て替えた本人が会社に請求する
出張中の精算ルールにおいて、大前提として認識しておくべきことがあります。
それは、「業務上の経費(移動のUber代や、クライアントとの会食代)は、チーム内で割り勘・相殺をしてはいけない」ということです。
例えば、B課長がタクシー代5,000円を自分のクレジットカードで支払った場合、B課長は領収書をもらい、帰国後に会社へ「5,000円」をそのまま経費請求(払い戻し)します。同乗していたC社員に半額を負担させる必要はありませんし、してはいけません。
チーム内で精算が必要なのは「日当から出す食事代」と「私的行動」
では、海外出張中に「メンバー間での精算(借金の相殺)」が必要になるのはどんな出費でしょうか?
- 日当(特別手当)で賄うべき食事代: 会社から「1日1万円」などの日当が支給されており、実費精算が認められていない夕食を、メンバー全員で食べて誰かが一括で立て替えた場合。
- 業務外の私的行動: 休日に一緒に観光に行った際のUber代、個人的なお土産のまとめ買い、夜にホテルで飲むためのビール代など。
これら「会社から領収書で経費として落ちない、純粋な個人の財布から出るお金」だけが、チーム内で割り勘すべき対象となります。
FAMI-KANを使って「個人の借金」だけを抽出する
これら私的な立替を、帰国後のオフィスで「あの時のビール代、15ドルだったから2,000円くらいもらっていいですか?」と上司に催促するのは非常に気まずいものです。
そこで、無料の精算ツール「FAMI-KANふぁみかん ファミカン」を使い、飛行機に乗る前に全て整理してしまいましょう。
ステップ1:経費の領収書と、私的な割り勘を分離する
出張中、支払いのたびに「これは会社に請求する経費(=FAMI-KANに入力しない)」「これは私的な割り勘(=FAMI-KANに入力する)」を明確に分けます。これにより、ビジネスとプライベートのお金が混ざるのを防ぎます。
ステップ2:帰りのラウンジで一瞬で精算する
私的な食事代や観光代など、FAMI-KANに入力された「個人間の純粋な借金」だけを、帰りの空港ラウンジで「精算結果を見る」ボタンを押して確定させます。
「C社員からB課長へ2,000円をPayPay送金」といった個人間の相殺をその場で終わらせることで、日本に帰国してからの煩わしいお金の催促がゼロになります。
ビジネスマンたるもの、「法人のカネ」と「個人のカネ」を明確に分け、社内の人間関係に極力ノイズを持ち込まないのがスマートな出張の鉄則です。