飲み会の幹事を務め、立て替えた会計の翌朝、全体のグループLINEに「昨日の精算です。1人4,000円なので、私のPayPay宛に送金をお願いします!」と元気よくメッセージを送信。
数人がすぐに送金してくれたものの、残りの数名は「既読」がついているのに一向に送金してくる気配がない。
数日が経過し、この「精算LINEの既読無視(既読スルー)」という状態は、幹事の心に極めて重い心理的ストレスを与えます。
「催促の心理的ハードル」が心優しい幹事を自腹に追い込む
既読無視をして送金してこない側は、悪意があって踏み倒そうとしているケースは稀で、多くの場合「悪気はない(忙しくて後で払おうと思って画面を閉じ、そのまま完全に忘れているだけ)」のです。
しかし、何万円も立て替えて手元の現金が減っている幹事にとっては、数千円の未回収は死活問題です。
それにもかかわらず、幹事は自ら「〇〇さん、まだ4,000円もらってないんですけど…」と個別に催促のLINEを送ることができません。なぜなら、『たかが数千円で何度も連絡してくる、お金にがめついケチな奴』と裏で思われ、せっかくの良好な人間関係にヒビが入るのが怖いからです。
結果として、「催促して嫌われるくらいなら、もう数千円くらいいいか…」と自らを納得させ、泣き寝入りして幹事が裏で自腹を切る悲しいケースが後を絶ちません。
FAMI-KANを盾にして「システムのせい」で間接的に催促する
このような気まずさ・人間関係の摩擦を完全に排除し、相手の気分を害さずに未回収金をスマートに回収する唯一の方法は、「私があなたにお金を要求している」という個人的な感情の構図を消すことです。
無料の精算アプリ「FAMI-KANふぁみかん ファミカン」を、直接的な取り立てツールではなく、「催促のためのシステム(言い訳の盾)」として巧妙に使います。
ステップ1(3日経過時):URLを再送し、アプリの画面を提示する
「お金を払って」と直接文字で要求するのではなく、FAMI-KANの精算結果URLを再度グループLINEに貼り付けます。
「すいません、システム上で確認したら、全体の精算ステータスがまだ完了になっていないみたいです。まだ送金が済んでいない方は、念のためこちらのURLからもう一度金額確認をお願いできますか?」
このように「私が個人的にお金を欲しがっている」のではなく「アプリ上の進捗が未完了のままで困っている」という体裁をとることで、催促の角が完全に取れます。大半の人はこれで「ハッ!」と気づいて送金してくれます。
ステップ2(1週間経過時):個別LINEで「システムエラーの心配」をする
それでも送金がない強敵には、個別LINEに切り替えます。ここでも絶対に「払え」とは言いません。徹底的にシステムを悪者にします。
「〇〇さんお疲れ様!先日のFAMI-KANのURL、うまく開けました?たまにシステムエラーで入れない人がいるみたいで…もし不具合あったら直接計算するんで言ってね!」
「もしかしてシステムの不調のせいで、あなたは払いたくても払えていないのでは?」と相手を気遣う(心配する)スタンスをとるのです。
これに対して相手は「私が不払いをしている」と責められた気分にならず、「あ!違う違う、エラーじゃなくて単純に忘れてた!ごめん今すぐ送る!」と、一切の摩擦なく、むしろ申し訳無さそうに即座に送金してくれます。
お金の回収に「人間のダイレクトな感情」を乗せてはいけません。すべてをシステムやツールのせいにして、無機質に、かつ確実に100%回収するのが、無駄なストレスを抱えない大人の幹事の振る舞いです。